ヨハネ
【よはね】
【yohane】
①
【名】【希】Ioannes
〈宗〉约翰。(イエスの十二使徒の1人。『新約聖書』の「共観福音(ふくいん)書」(マタイ、マルコ、ルカ)によれば、彼はガリラヤの漁師ゼベダイの子で、兄弟ヤコブおよびペテロとともに、弟子たちのなかでもイエスからとりわけ信頼されていた人物であった(「マタイ伝福音書」4章、17章、「マルコ伝福音書」14章、「ルカ伝福音書」8章)。そして彼は、持ち前の激情的な性格のためか、「雷の子」とよばれた(「マルコ伝福音書」3章)。しかし「ヨハネ伝福音書」では、彼の名は直接に言及されない。しかしまた「使徒行伝(ぎょうでん)」3~8章によれば、彼はペテロと並ぶ原始教団の代表的人物であった。伝説によれば、のちに彼はエペソに定住し、ドミティアヌス帝治下にパトモス島に流刑された。)